信頼していた担当者が退職した——依存することの怖さと気づいたタイミング

その人がいなくなって初めて、どれだけ助けてもらっていたかがわかった。

不動産投資を始めて数年、信頼できる担当者に出会えた。知識が豊富で、こちらの状況をよく理解してくれて、何かあれば相談できる存在だった。「良い担当者に巡り会えた」と思っていた。

でも退職の連絡が来たとき、初めて気づいた。自分はその人に依存していたのだと。

その担当者が陰でやってくれていたこと

退職後にわかったことがある。その担当者は、私が知らないところで管理会社に対して交渉・調整をしてくれていたらしい。

不動産投資では、売買を仲介した不動産会社と、日々の管理をする管理会社は別の存在だ。でも信頼できる担当者がいると、その橋渡し役を自然にやってくれることがある。問題が起きたとき、管理会社との間に入って、オーナーの立場で動いてくれる。

私の場合まさにそれで、その人が裏で動いてくれていたおかげで、表面上はスムーズに運用できていた部分があったのだと思う。

退職後に感じた「やりとりのしづらさ」

退職後、状況は少しずつ変わった。

正直に言うと、自分は管理会社にとって「良い客」ではない。保有物件の規模が大きくないし、次々と新しい物件を買うわけでもない。優秀な担当者がいたから特別に動いてもらえていた部分が、退職後は薄れていった。

管理会社とのやりとりが、以前より少しずつしづらくなったと感じた。これは管理会社が悪いというより、担当者との関係性が変わったということだ。そしてそれは当然のことでもある。向こうも仕事でやっている。退職すれば、それまでの関係はリセットされる。

千葉県・戸建てのトラブルが象徴している

現在、千葉県・戸建てで管理会社と揉めている案件がある。詳細は別の記事で書くが、この問題の背景にも、信頼できる窓口を失ったことが少なからず影響していると感じている。

以前なら「あの人に相談すれば動いてくれた」という安心感があった。今はそれがない。自分で管理会社と直接交渉しなければならない場面が増え、それがしんどいと感じることもある。

今は新規投資より資産のメンテナンスを優先している

この経験もあり、現在は新規の物件取得よりも、今持っている資産のメンテナンスを優先するスタンスに切り替えた。

市況的にも、今は借入をもとにした新規投資は割に合わないと感じている。金利上昇、物件価格の高止まり——無理に動くタイミングではない。静観しながら、今ある資産をしっかり維持することに集中している。

当時の自分に伝えたいこと

振り返ると、伝えたいことは一つだ。

信頼できる担当者は複数作っておくべきだった。

良い人を見つけたとき、その人への信頼が深まるのは自然なことだ。でも担当者はいつか異動し、退職し、転職する。それは不動産業界に限らず、どの業界でも同じことだ。

一人に依存するリスクを、もっと早く意識しておくべきだった。良い人に出会えたことに甘えず、次の信頼できる人を探し続ける姿勢が必要だった。

不動産投資は長期戦だ。担当者との関係もまた、長期で考えるべきものだと今は思っている。

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