年収を追いかけて転職したわけではなかった。
不動産投資を始めてから現在まで、3回以上転職している。でも転職の動機は毎回、年収アップではなかった。職場環境を変えたかった。それだけだ。
結果的に転職のたびに年収は上がったが、それは後からついてきたものだ。最初から年収を目的にしていたら、たぶん違う動き方をしていたと思う。
新卒の頃から「柱はひとつにしたくない」と思っていた
振り返ると、収益の柱を複数持ちたいという意識は新卒の頃からあった。
自分はメンタルに絶対的な自信があるわけではない。仕事がうまくいかない時期もあるし、会社の業績が悪くなることもある。給与という一本の柱だけに頼っていたら、その柱が揺らいだときに生活ごと揺らいでしまう。
だから給与以外の収入源を持ちたかった。それが株式投資につながり、不動産投資につながり、今の副業につながっている。リスクマネジメントとして始めたことが、気づけばこのブログのテーマそのものになっていた。
「何かあっても生きていける」という安心感を持つこと。それが自分にとっての資産形成の出発点だ。
転職の理由はいつも「環境」だった
人間関係、働き方、会社の文化——合わないと感じたら動く。我慢して続けることが美徳とされる時代もあったが、自分はそう思わなかった。環境が合わないまま働き続けることは、パフォーマンスにも精神的にも影響する。それは投資判断にも悪影響を与えると感じていた。
年収より、自分が気持ちよく働ける場所かどうか。それが転職の判断基準だった。
キャリアの流れ——ITから経営企画へ
職種の流れはこうだ。
IT系 → コンサル → 経理 → 経営企画
一見バラバラに見えるかもしれないが、振り返ると一本の軸がある。ITで論理的な思考を鍛え、コンサルで課題解決の視点を学び、経理で会計・財務の実務を積んだ。そして今の経営企画では、それらを統合して会社全体の数字を動かす仕事をしている。
ただ、コンサルから経理に移ったときは完全な未経験だった。当然給与は下がった。大卒1年目に近いような水準からのスタートだ。でもやりたいことに飛び込む方が自分には合っていた。
結果的に経理で積んだ会計・財務の知識は、不動産投資に直結した。減価償却・借入金・キャッシュフロー——これらを体感として理解できたのは、経理の実務経験があったからだ。あのとき給与を下げてでも飛び込んだことは、今思えば正解だったと思っている。
周りに恵まれた——それが正直なところ
年収が上がってきた理由を正直に言うと、自分の実力だけではないと思っている。転職先で出会った上司・同僚・環境に恵まれた。良い人に引っ張ってもらい、良いタイミングで良い会社にいられた。それが今の年収につながっている部分が大きい。
「戦略的にキャリアを設計した」と言えたらかっこいいが、実態はそうではない。環境を変えながら、まわりに恵まれながら、気づいたら今があった。それが正直なところだ。
年収の推移——転職のたびにステップアップ
| 年度 | 年収 | 備考 |
|---|---|---|
| R2(2020年) | 約450万円 | |
| R3(2021年) | 約452万円 | |
| R4(2022年) | 約581万円 | ←転職 |
| R5(2023年) | 約607万円 | |
| R6(2024年) | 約668万円 | ←転職 |
| R7(2025年) | 約768万円 | |
| R8(2026年) | 約850万円(予定) | ←転職 |
R2〜R3は男性正社員の平均年収を下回っていた。でも転職を機にR4以降、少しずつ差が開いていった。
転職と不動産投資の相性
転職と不動産投資を並行していて感じたのは、意外と相性が良いということだ。ただ注意点もある。融資の審査では勤続年数も見られる。転職直後は勤続年数がリセットされるため、融資が通りにくくなるケースもある。転職のタイミングと物件取得のタイミングは、できれば重ねない方がいい。
まとめ——一本の柱に依存しない生き方
転職は決して逃げではない。環境を変えることで、自分のパフォーマンスが上がることもある。
ただ年収を目的にして転職するより、自分が気持ちよく働ける環境を求めて動く方が、結果的にうまくいく気がしている。少なくとも自分はそうだった。
そして新卒の頃からずっと思っていたことがある。収益の柱はひとつにしたくない。給与・不動産・株・副業——どれか一つが揺らいでも、他でカバーできる状態を作っておきたかった。それはリスクマネジメントであり、「何かあっても生きていける」という安心感を作るための選択だった。
転職も、投資も、副業も。突き詰めると全部同じ発想から来ている。