不動産投資を続けていると、感情を揺さぶられる場面が必ずある。退去の連絡、想定外の原状回復費、管理会社の対応——そのたびに動揺していたら、長く続けられない。
自分が意識していることがある。感情を一定に保つことだ。
入退去・原状回復に驚かない
退去の連絡は突然来る。「来月末で退去します」——この一言で頭の中が空室リスク・原状回復費・次の入居者探しで一気に埋まる。
でも5棟8室を持っていれば、年に数回は必ずこの連絡が来る。驚くことではない。原状回復費が高くなることも、修繕が必要になることも、最初から「あるもの」として織り込んでおく。
想定内にしておくと、連絡が来たときの心理的ダメージがまったく違う。
管理会社にイライラしたら負け
正直に言う。管理会社の対応にイライラすることは今でもある。
報告のタイミングは悪くない。でも当事者意識がない。見積もりが明らかに高い。借主から何か言ってきても共有してくれないことがある。こちらがリスクを負って借金をして運用しているという感覚が、向こうには伝わらない。
でも——ここが重要なのだが——それは当たり前のことだと今は思っている。
管理会社は業者だ。自分の物件のために寄り添ってくれる存在ではない。彼らには彼らの仕事があり、何十棟もの物件を同時に管理している。自分の物件が特別扱いされる理由はない。
こちらが借金というリスクを背負って運用しているという感覚は、向こうには共有されていない。それを求めること自体が間違いだ。
全部の業者がくそだと思っておく
これは半分冗談、半分本気だ。
管理会社・修繕業者・仲介会社——全部の業者が自分の利益のために動いていると思っておく方がいい。そう思っておけば、見積もりが高くても「やっぱりな」で済む。相見積もりを取るのが当然になる。
実際に管理会社から届いた見積もりを別の業者に聞いてみたら、金額が全然違ったことが何度もある。管理会社が悪いわけではない。ただ、そういうものだと理解して動くことが大切だ。
感情を一定に保つための考え方
不動産投資でうまくいかないことが起きたとき、自分に言い聞かせていることがある。
「これは織り込み済みだ」——退去・原状回復・修繕・空室、全部最初から起きると思っておく。
「業者は業者だ」——寄り添いを期待しない。自分で考えて、自分で判断する。
「感情的になっても何も変わらない」——イライラしても修繕費は下がらないし、空室は埋まらない。冷静に次の手を考える方が建設的だ。
それでも管理会社は必要だ
管理会社の愚痴を書いたが、誤解しないでほしい。管理会社がいなければ遠方の物件は運用できない。入居者対応・集金・修繕手配——これを自分でやるのは現実的ではない。
うまく付き合う、というのが正しい表現だと思う。全部任せるのではなく、重要な判断は自分でする。見積もりは必ず確認する。報告がなければこちらから聞く。
管理会社を使いながら、依存しない。それが長く不動産投資を続けるための基本的なスタンスだと思っている。